【仕事×子育て×家事】母になり思うこと
今回は『働くパパママ川柳』を主宰する「オリックスグループ」と「はてなブログ」のコラボキャンペーンへの参加記事です。
「仕事と子育て」をテーマにブログを書きます。
子どものこと、仕事のこと、親への想いを振り返りながら綴ります。
私は1つのことに熱中するタイプだ。
独身のときはバリバリ仕事をしていた。
土日に仕事が入ることも多く、休みがほとんどなかった。
2連休があればどこか旅行でもするか、というような具合だ。
だから「仕事」と「子育て」の両立、さらに「家事」をするなんて考えられなかった。
完全にキャパオーバーだと思ったので、結婚を機に仕事をスッパリ辞めた。
実は仕事を辞めた理由がもう1つある。
私は生後1カ月半で祖父母に預けられて育った。
当時、母は保育園の先生をしていて、産後すぐに職場復帰しなければならなかったからだ。
3歳から保育園に入ったが、先生の手を握って毎日泣いていた記憶がある。
先生から離れられず、職員朝礼への参加も日課だった。
迎えが一番最後になる日も少なくなく、暗くなり始めた空が不安で不安で仕方なかった。
しばらくして妹が二人生まれた。
父が自営業を始めたのをきっかけに、母は専業主婦になった。
私は悲しかった。
ずっと保育園で過ごしてきた私に対して、妹たちは母を近くで感じられる。
うらやましかった。
ただ、このモヤモヤとした気持ちはわがままだと思ったので、そっと胸の奥にしまった。
いろいろな想いが重なって私は専業主婦になった。
結婚後すぐに子どもを授かった。
息子が生まれ、家事と育児に追われる日々。
かわいくてかわいくて、頭の中は息子のことでいっぱいだった。
こんなときに仕事を再開した母と泣いてばかりの思い出に腹が立った。
親に甘えられず、反抗する心を封じ込めてきた。
私にもようやく遅い反抗期がきた。
家事も育児も手をかけようと思えばいくらでもかけられる。
思うように物事が運ばないことも多い。
子育てをしたことで、忍耐力と柔軟性が培われた。
主婦も決して楽ではない。
帰省したとき、父から私が幼いときの話を聞いた。
当時、父は薄給で母にお願いして仕事を続けてもらっていた。
「もう仕事を辞めていいよ」と言ったとき、嬉しそうにほほ笑んだ母の顔が忘れられないという。
そうか、乳飲み子を置いて仕事に行く父も母も、切ない気持ちを抱えていたのか。
子どもが生まれてから、私と母はたくさん話をするようになった。
母は、自分の気持ちを言葉で表現するのが上手ではない。
私も「悲しい」や「辛い」という負の感情を隠す性格だからよくわかる。
たくさん話すうちに、母の愛情や葛藤が理解できるようになり、今まで抱えていたドロドロした気持ちが緩やかに溶けていくのを感じた。
私はwebライターとなり、隙間時間を利用して自宅で仕事を始めた。
フリーでやっていくからには責任を負わなければならないし、夫の協力も必要である。
だが「仕事もしたい!」「子育てもしたい!」という欲張りな私には、ぴったりの働き方だと思う。
忙しくはあるけれど、充実した日々だ。
仕事は社会との関わりと達成感を、子育ては深い感動と幸福感をもたらしてくれる。
「仕事」と「子育て」、そして「家事」も。両立できているかはまだわからない。
ただがむしゃらに真面目に、自分に素直に今を楽しんでいる。
数十年後に振り返ったとき、人生を満喫できたと思えたら万々歳だ。
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by オリックスグループ